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【過去編⑨パリ脱出編】やばい人に殴られる。ルーブル美術館はやってない。

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前回のあらすじ

過去編ということで続けていくシリーズ。本旅行記は2011年9月のものです。
前回はノートルダム大聖堂で罵られました。

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そもそも、この「過去編」はアドセンスになかなか合格できないために始めた苦肉のシリーズなのです。無事にアドセンスに合格した今、古い旅行記を書いていくのもあんまり良くないかな?と思い始めているところでもありますが、勝手ながら最後までやりきることにしました。

自分で数年前のことを思い出しながら書いてみて、「この時こう思った」とか「この時あんなこと言われた」とか結構覚えているんですよね。それらを文字に起こす作業が結構楽しいですし、数年後にこれらを自分で読み返す機会があれば、それなりに回想旅行を楽しめるのではないかとも思います。

何より、妻がたいそう楽しみにしてくれています。身近なところで反応を貰えるということはとてもありがたいですね。あまり有益ではないかもしれない本シリーズですが、どうぞよろしくお願いいたします。

事件の発端は友人の一言

前回のグランダルシュからホステルに帰還後、夕食をホステル内のレストランで済ませたところで、友人がこんな提案をしてきました。
夜のライトアップされたエッフェル塔を撮りに行かないか!?」というものです。

なんて素敵な提案をしてくれるんだ!と思いながら、勿論ついていくことにしました。移動はこれまでと同様メトロで向かいます。日中と比べ、夜のメトロは人も少なく、混雑していません。

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地下鉄車内にて

滞在先のホステルからエッフェル塔まではかなり距離があり、車内も空いていたので、我々は車両のドア近くの2人席に並んで座っていました。

しばらくして、大柄な男性が一人、フラフラっと歩いてきて我々の目の前のドア近くの床に座り込んできました。他の座席は沢山空いているにも関わらず、です。

その人は、全身がダメージ加工されたような洋服を着ており、先ほどの行動と併せてもう見るからに「やばい人」でした。

変な人を目の当たりにして「うわぁ~」と思っていたところ、次にその人は「えくすきゅーずみー?」と、私に向かって声を掛けてきました。なんだか呂律がまわっていないですし、これまでの行動から察するに、酔っ払っているのか、それとも…

どうしよう…と思って相方の方に目をやると、小声で相方が「無視しろ!無視しろ!」とのこと。

ふむ、確かに相手するのも嫌だし、気づかないフリをしてやり過ごすのが良いかもしれない、と賛同して無視し続けました。しかしその人はしつこく、「えくすきゅーずみー?」を連呼してきます。

私は相方の方を向きながらその人を無視し続けましたが、暫くして、その人はゆっくりと立ち上がり、こちらの方に近づいてきます。

「うわ、やばい!」と思いながら、蛇に睨まれた蛙とはこのことで、もうその場から動くことができません。

次の瞬間、私の左こめかみ付近を思いっきりグーで1発殴られました。どーん!

殴られた直後のことは良く覚えていませんが、それ以上の事件は起きず、その人は次の駅で降りたようです。

幸い、当たり所が良かったために無傷でした。殴られた直後はとにかくビックリで、不思議なことに痛いとかそういった感覚はありませんでした。何が起こったか呑み込めず、ビックリ、パニックという感じです。

丁度、頭蓋骨の固い部分で良かったですね。接触部分が目の近くにずれていたらまずかったです。

危機も去ったので、我々はそのまま、目的地のエッフェル塔の最寄り駅まで乗りました。理不尽な目に遭った私は、このあと暫くの間、大変不機嫌になります。

今回の教訓としては、「無視は危険」ということですね。一部の方には、プライドを傷つけるようなことなのでしょうか。危険を感じる前に、素直にその場を離れるのが正解ですね。

ライトアップされたエッフェル塔

エッフェル塔にはその後、無事に到着しました。芝生の上で呑気にのんびりしている人がたくさんいます。一応記録として写真は撮りましたが、実物を見て「綺麗~!」とか「ロマンティック~!」といった感動が一切沸き起こりません。

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先の理不尽な経験によって、感情が欠落しています。無心で写真だけ撮り、この夜行を提案した相方への憎しみで悶々としています。

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少し怖い思いもしたので、エッフェル塔を撮り終え、すぐさま撤退しました。帰りのメトロではトラブルなく、ホステルに到着した際は心底ほっとしました。

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勿論これらの件は、今となってはただの笑い話です。友人とはこの話で毎回ゲラゲラ笑います。

翌日、ルーブル美術館へ

翌日、この日はパリ滞在の最終日です。

最終日の過ごし方については議論の結果、パリの観光地として必ず行っておきたい「ルーブル美術館」に行ってみることにしました。メトロでの移動も、慣れたものです。

パリ滞在の2日目と同じく、「コンコルド広場」近くの駅で降車し、歩いてルーブル美術館を目指します。

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コンコルド広場~ルーブル美術館への道中には、広いスペースの中にベンチで休める噴水があったり、所々に彫刻が設置されていたりします。道の脇には整えられた庭園があり、天気が良ければ周辺でのんびりするのも良いだろうな、と思いました。

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ルーブル美術館に到着する手前には、「カルーゼル凱旋門」が見えます。前日までで、3つの凱旋門を見ることが出来ました。こちらは一番小さく、また一番古いものになりますね。門をくぐって、ルーブル美術館はもう目の前です!

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ルーブル美術館に到着も色々残念だった

凱旋門をくぐり、ルーブル美術館の有名なピラミッドの入り口が見えました。道路を渡って、早速入場を試みます。

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入り口近くまで来てようやく気が付きました。この日は火曜日で、なんと休館日だったのです!

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知らずに来たのでそれはそれはがっかりでした。しかし休館日という割には、周囲には結構人がいます。観光客も沢山いるのか、ルーブ美術館周辺には結構怪しい人もウロウロしています。

まず、有名な「ミサンガ売り詐欺」。本当にいます。この日はルーブル美術館付近で、小柄な男の人が「タダ、タダ」とニコニコ言いながらミサンガを括りつけようと近寄ってきました。

そういう人がいるということは事前に調べていたので、無視して無事に回避。相手が一人だったからまだ良かったものの、集団で来るパターンだったらと思うと恐ろしいです。

そして、ルーブル美術館の周囲には元気な「ワンユーロおじさん」達が沢山いました。彼らは「ワンユゥーロォーワンユゥーロォー♪」と軽快なリズムで歌い、1本1ユーロの水を売っています。

押し売りといった形ではないため、この方々から実害を被ることはありません。しかしながら、ルーブル美術館の荘厳な外観をしっとりと味わいたい私にとっては、ちょっと雰囲気が損なわれてしまった感がありました。

ちなみに、この過去編は2011年と古いものですが、今年パリに滞在したという親戚から、「ワンユーロおじさん」達は今も歌っていると聞きました。彼らが一日あたりどの程度売り上げるのか、気になるところです。

 

美術館内には入れず、あまり長居をしても仕方がないので、周辺の建物の写真などをサクっと撮っていきます。パリ滞在中は、中々スカッと晴れることはありませんでしたね。

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適当に散歩

翌朝早朝の移動に備え、この日は周囲を散策しながらホステルには早めに戻ることにしました。

散策中に見つけたこちらはパリ市庁舎。素敵で美しいです。市庁舎前の広場も開放的で気持ちが良かったです。

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こちらはレピュブリック広場。立っているのはマリアンヌ様ですね。こういった道路にある「広場」と名の付く観光地はそんなに広場という広さではない気がするんですよね。確かに、良い感じの日本語が他に思いつきません。

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また、パリ市内にはたまにこういった遊び心のあるデザインチックな標識や看板が設置されていました。流石に公的に置かれたものではないですよね?上品な落書きで面白いです。

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暫く歩いて見つけた、こちらの道路沿いにある小さめな凱旋門。これを見つけた時は「凱旋門の偽物があるー!」と、お台場の自由の女神を見たときのような感想を抱いたのですが、後で調べてみると「サン・マルタン門」という名前のちゃんとした凱旋門なのでした。なんならエトワール凱旋門よりもずっと古いものです。

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更にそこからほど近くの「サン・ドニ門」。こちらがパリ市内の門の中で最も古いもので、旧パリ市街とサン・ドニとの境に当たるのだとか。

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早めの就寝。早朝出発!

この日は近くのメトロから早めにホステルに戻り、翌朝の移動に備えました。こちらで滞在したホステルには少ないながらも乾燥機付きのコインランドリーがありましたので、ここでしっかりと洗濯をしておきます。

夕食はホステル内のレストランでいただきました。この辺りは写真には納めておらず。

翌朝早朝、朝一の高速鉄道を利用するため、早朝にホステルを後にします。まだ暗いです。

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早朝のリヨン駅。こんな時間にも関わらず、かなり人が多いです。バルセロナに向けて出発です!

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次回に続きます

パリ編は一旦終わります。パリでは色々とありましたが、ルーブル美術館がかなり心残りだったこともあり、後日パリにはもう一度訪れることになります。

本記事は以上です。ご覧いただき、ありがとうございました!