【レザークラフト】本革シューホーンを自作!持ち歩き用の靴べらで外出時も靴を傷めない!
皆様は携帯用の「靴べら」は使っていますでしょうか。大事な靴のかかと部分を守るためにも、外出時に使える靴べらは是非持ち歩きたいところですよね。
今回、旅のお供として使用する「靴べら」を自作してみましたので、その過程を記したいと思います。
- 製作背景
- 製作工程
- 材料を準備
- 行程①革を切る
- 行程②芯材に貼り付ける
- 行程③縫い目のガイドラインを引く
- 行程④縫い目となる穴を空ける
- 行程⑤縫う
- 行程⑥余分な箇所を切り落とす
- 行程⑦仕上げ
- 完成!
- 所感
製作背景
大切な革靴を守るために、持ち歩く靴ベラは必需品ですよね。
安価で購入できる金属製のものでも良いのですが、ちょっとしたデメリットもあります。
それは静電気です!
特に札幌のような乾燥した気候では、静電気に悩まされることが多々あるのです。
ということで、静電気でパチっとならない革製の靴ベラ、早速作っていきましょう!
製作工程
おおまかな製作工程は以下の通りとなります。
①革を切る
②芯材に貼り付ける
③縫い目のガイドラインを引く
④縫い目となる穴を空ける
⑤縫う
⑥余分な箇所を切り落とす
⑦仕上げる
材料を準備
今回は、材料となる革として、自宅で余っていた「ルガトショルダー」と呼ばれる種類の革を使用します。
また、芯材として100円ショップで購入した金属性の靴べらを使用しました。主な材料はこの2点になります。
ルガトショルダーは光沢のある銀面とトラ模様が特徴的ですね。本記事では革の厚さが薄目のものを使用しています。
行程①革を切る
まずは芯材の大きさに合わせて革を切断します。
表面と裏面とで2枚分切り出します。
行程②芯材に貼り付ける
切り出した革の床面(革のザラザラした面)と芯材とをボンドで貼り付けます。
レザークラフトではボンドは必需品でして、意外に沢山出番があります。
両面行い、しっかりと密着させます。
徐々に革が芯材の形に馴染んでゆき、ボンドが乾くとこんな感じになります。
行程③縫い目のガイドラインを引く
ここでは芯材の淵に沿って、縫い目のガイドラインを引きます。使うのは100円ショップのきり。
行程④縫い目となる穴を空ける
使用するものはレザークラフトの必需品、「菱目打ち」。刃先がひし形になってるんですよね。4本タイプは主に直線部に、2本タイプは曲線部に使用します。
先ほどのガイドラインに沿って目印を付けたら、それに沿ってゴムハンマーでたたいて貫通させていきます。ちなみにハンマーも100円ショップです。
※レザークラフトを行う上での最大のハードルはこの作業による騒音といっても過言ではありません。作業時間帯や防音には十分配慮しましょう!
行程⑤縫う
縫い糸に使用するものは蝋が含浸されている「蝋引き糸」、縫い針2本です。
縫い止めの際、レザークラフトでは余分な縫い糸をライターで炙り、含侵された蝋を溶かして縫い止めを行います。通常の裁縫とは違い、縫い止めに関しては非常に楽です。
行程⑥余分な箇所を切り落とす
今回は薄目の革を使用しているのではさみで十分切ることができます。
また、キーリングを通すための穴をハトメ抜きで空けます。これも100円ショップ。
行程⑦仕上げ
周囲を紙やすりで削り、仕上げていきます。目が粗いもの→細かいものの順でやすると良いでしょう。
終わったらトコノールでコバを磨きます。
完成!
完成品がこちら!
使い心地も申し分ないです!銀面ががつるつるしていますので、いい感じにかかとを滑ってくれます!
所感
レザークラフトをこれから始めるという方におすすめの一品を作りました。型を起こす必要が無いですし、材料費が安く済むため、作りやすいものでありながら、役に立つものが出来ます。
今回は作業に若干の細かいミスがあり、悔しいところもありますが、それも含めて良い思い出です!手作りの楽しさとはそういうものです。
不意に付けてしまった傷も愛着に変わりますし、これから大切に使っていきたいと思います。
これから出先や旅先で靴を履くときがちょっとだけ楽しくなりそうです!
もちろん、旅のお供として連れて回りますよ~
(7/14追記:クラッチバックを自作しました!)